「保険系のプロジェクトに空きが出そうなんだけど、興味ある?」。そんな言葉を上司から掛けられたのは、入社してから18年目のこと。それまでは、航空会社向けのクライアントシステム開発を約8年間、銀行向けのWebシステム開発を約9年間手がけてきました。案件によっては、リーダーとしてチームをまとめた経験も。仕事の自信もついてきて、「きっとこのまま銀行向けのシステム開発を続けていくんだろうな」と漠然とした思いを抱きながら仕事と向き合っていました。「まだまだ新しいチャレンジをしてみたい」、でも、「これまでのキャリアがあまり生かせないかもしれない」。技術的なスキルは生かせても、システム開発にはお客様の業界や業務への深い理解が欠かせません。中堅の域に入って、それをまた一から身につけなければならないことに大きな不安がありました。
でも、そんなとき、ふと心に浮かんだのが、銀行向けのプロジェクトチームに異動したときのことでした。苦労はあったものの、ぱっと視野が開けて仕事への意欲が高まったのを思い出したのです。「よし、思い切って新しい世界へ飛び込んでみよう」、そう決意して、保険系プロジェクトへ異動することに決めました。